『モモ』 ミヒャエル・エンデ

モモという女の子の物語

私はモモのようになりたいと憧れている

不思議な女の子 モモ

 

   モモのところには入れかわりたちかわり、みんなが訪ねて来ました。

   いつもだれかがモモのそばに座って、何か一生懸命に話こんでいます。

   小さなモモに出来たこと、それはほかでもありません、相手の話を聞く

   ことでした。

   なあんだ、そんなこと、と皆さんは言うでしょうね。

   話を聞くなんて、だれにだってできるじゃないかって。

   でもそれはまちがいです。本当に聞くことの出来る人は、めったに

   いないものです。

   そしてこの点でモモは、それこそほかには例のない素晴らしい才能を

   もっていたのです。モモに話を聞いてもらっていると、ばかな人も急に

   まともな考えがうかんできます。

   モモがそういう考えを引き出すようなことを言ったり質問したりした

   というわけではないのです。

   彼女はただじっと座って、注意深く聞いているだけです。

   その大きな黒い目は、相手をじっと見つめています。

   すると相手には、自分のどこにそんなものが潜んでいたかと驚くような

   考えがすうっと浮かび上がってくるのです。

   モモに話を聞いてもらっていると、どうしていいかわからずに思い迷って

   いた人は、急に自分の意志がはっきりしてきます。

   こういうふうにモモは人の話が聞けたのです。

                        ―モモ 岩波書店より抜粋

 

  

   闇にきらめくお前の光

  どこからくるのか、私は知らない

  近いとも見え、遠いとも見える

  お前の名を私は知らない

  たとえお前がなんであれ

  光れ、光れ、小さな星よ!

         (アイルランドの子供の歌より)―モモ 岩波書店より抜粋

 

私の好きな天音らんさんはモモのような人かもしれません⁉

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